ヒノキ科 イブキ類
樹の性質・種類
関西方面に多い樹だったが、現在では関東でもよく庭木として使われている常緑針葉樹だ。仲間にはカイヅカイブキ、タマイブキ、ハイビャクシンがあり、ミヤマビャクシン(シンパク)は盆栽として人気がある。
樹形
カイヅカイブキは、円錐型など縦長に仕立て、玉イブキは、球状または玉仕立てにする。
植える時期
3~4月の発芽前が適期。
植える場所
本来が砂れき地に自生する木なので、日当たりが良く、肥沃でやや砂の多い乾燥気味の場所を好む。耐寒性はあるが、周年風の当たる場所は、葉を傷める原因になるので避ける。
剪定の時期
新梢の伸び終わった7月と、成育停止時の11月以降の二回は最低限必要。できれば年に3~4回、伸びたら随時行う。
整枝・剪定方法
強い剪定は、枝枯れの原因になるので、樹形をそこねるほど枝を長く伸ばさないようにする。また、円錐仕立ては、内側を剪定して外芽を伸ばし、紡錘形仕立ては外側を選定して、内芽を伸ばすのがコツ。
肥料
根元の周りを少し掘り、冬季に堆肥や鶏糞をスコップ1~2杯施し、石灰を与えるとよく育つ。肥料が不足すると、下枝が枯れる原因になる。
病害虫対策
夏にハダニが発生するので、ジメトエート乳剤の1000倍液を散布し、サビ病がでたらポリオキシンAL水和剤の2000倍液を散布する。