イチョウ科 イチョウ 銀杏
樹の性質・種類
中国原産の落葉広葉高木で、樹高20メートル以上にまで育つ。一科一属一種で古代植物の一種。雄雌異体で、秋になると雌株にはギンナンと呼ばれ親しまれている実が付く。
秋の黄葉の美しさは風景画のテーマになるほどだが、春の新緑の葉も美しいものだ。
樹形
自然な円錐形が最も美しいものだが、広い場所が必要なので、どこでもというわけにはいかない。家の庭では段作り、直幹散らし玉などに仕立てるのが一般的。
植える時期
3~4月上旬の落葉中が適期。
植える場所
日当たりのよい肥沃な地が適地で、土質にはあまり影響されない。
剪定の時期
枝の刈り込みは、2~3月と11月がよい。
整枝・剪定方法
仕立ては2~3月に行い、萌芽後は避けたほうが安心。
自然樹形は、ひこばえや胴吹きを切り取るぐらいで、段作りなどの場合も枝葉の多いほうが成育がよいので、目的以上の高さになるまで、枝を落とさないで育てるようにしよう。
肥料
土地がやせている場合、1~2月に堆肥、鶏糞などをスコップ1~2杯与える。
病害虫対策
クスサンという蛾の幼虫が大量発生することがある。放置すると葉を食い荒らしてしまうので、見つけ次第DDVP剤800倍液で駆除するようにする。