ライラック

モクセイ科 ライラック Lilas

ライラック

樹の性質・種類

ヨーロッパでもっとも人気のある花の一種だ。本来が寒い地方の樹木なので、日本では東北以北に適している。

関東以南でも育てることはできるが、花つきが悪くなるので、暖地性に改良されたエスタースタレや桃源などの品種を植えると良いだろう。

4月中旬~5月中旬に咲く花は、紫、赤紫、青、桃色、白などがあり、甘い香りを発散する。

花言葉は初恋の情緒というロマンチックなもので、フランス語のリラとして有名な花だ。

樹形

自然樹形で仕立てる。

植える時期

一般的には落葉中の11~12月だが、冬季表土が凍結する地域では春先がよく、凍結の少ない地域では秋が適している。

植える場所

日当たりと水はけのよい場所が適地で、夏の暑さと湿気を嫌う。特に真夏の西日に弱いので、植える場所に注意しよう。ライラックの苗は、一般にイボタノキに接ぎ木した苗木を使用する。

剪定の時期

花後の5月下旬に行う。

整枝・剪定方法

ライラックは萌芽力が弱いので、むやみに剪定ができない。落葉期に細い横に出た枝や枯れ枝、からみ枝などを落とす。

花後に高くなりすぎた枝を間引き、枝数を少なく育てると花房が大きくなる。自然に樹形は整いますが、できるだけ枝を横に張り出させ、日光が中まで全体に当たるように育てるのがコツ。

冬芽のうちの強い枝の先端から、1~3芽が開花芽だから、この時期の芽を大切にしよう。

肥料

2月と5月に窒素分の多い化成肥料をスッコプ半分くらい与え、9月に窒素分の少ない化成肥料を2~3握り与える。

病害虫対策

テッポウムシがつくと新梢が食害されるので、虫穴を探してスミチオン乳剤を土で練って埋め込む。カイガラムシの発生には、ケルセン乳剤を散布する。