ヤマモモ科 ヤマモモ 山桃
樹の性質・種類
千葉県南部が北限地の常緑高木で、関東地方でも都内の市街地なら育てられるが、郊外だと寒さで枯れることがある。
公害や海岸の潮風にも強く、耐寒性もあるが、寒さに弱いのが欠点で、関東以北で育てるのは無理だろう。
葉は細長く4月に葉腋から花柄を出し、6月には球状の赤い果実をつける。熟した実は甘く、ジャムなどに利用される。
樹形
自然木は樹高20メートル、直径1メートルにまで育つ木なので、庭木としては、3~4年生の自然樹形仕立てか、ずん胴仕立て、散らし玉仕立てなどにすると良い。
植える時期
4~6月で、実生苗は、2年ぐらい培養してから植える。
植える場所
日当たりが良く、風の直接当たらない場所で、やや湿気のある土質が適す。
剪定の時期
5~7月と11月に行う。
整枝・剪定方法
初枝の伸びきった初夏、樹形に合わせて刈り込みをし、秋に徒長枝やふところ枝などを切って通風をよくしてやる。樹高を抑えたいときは秋に芯を止める。
肥料
2~3月に根元のまわりに溝を掘り、堆肥と鶏糞を一杯当たりスコップ一杯くらい埋め込み、7~8月に化成肥料と油粕を同量混ぜ、2~3握りばらまいて追肥する。
病害虫対策
地表近くの根が、コブ状になるコブ病の発生することがある。発生したら患部を切り取って焼却する