マンリョウ

ヤブコウジ科 マンリョウ 万両

マンリョウ

樹の性質・種類

常緑の小低木で、他の木が活動している春~秋は目立たないが、晩秋から冬に向かい、他の庭木が枯れる頃になると、濃緑色の葉と紅熟した実が、ひときわ目立つようになる。

似た名前のセンリョウと姿や実なりも似ているが、植物学上はまったく別種で、マンリョウのほうが耐寒性も強く、育てやすいといえる。

樹形

自然樹形に育てる。

植える時期

芽だし前の4~5月が最適だろう。

植える場所

日のあまり当たらない樹林の下が自生地なので、直射日光を嫌う。腐植質に富んだ水はけの良い湿潤地で暖かい場所が適地。

小苗はそのまま移植できるが、少し成長して根鉢のつきにくいものは、地上部を5~6センチに切り詰めて植えつける。

一般の庭土のままでは湿度が不足するので、植え穴を大きめに掘り、堆肥や腐葉土をすき込んで、土中の湿度が保てるようにする。

また、寒風や乾燥した風が直接当たる場所は防寒や風除けを工夫する。

剪定の時期

4~5月と11~12月

整枝・剪定方法

分枝が少ないので、枯れ枝を除いたり、古い枝は適当に切って更新するぐらいでよい。

しかし、放置して伸びるに任せていると、少しの風で倒れてしまうことがあるので、支柱を立てて固定してやり、伸びすぎたら途中から切り戻して低くし、新梢を発生させよう。

花芽は今年生枝の基部の葉脇から出る短い花枝につくので、切り戻す位置によっては、開花結実が望めなくなる。

肥料

2月に油粕を一握り根元にばら撒き、開花後の7~8月に2回ぐらい同量追肥する。

病害虫対策

通風が悪いとアブラムシやカイガラムシが発生する。5~6月頃にスミチオン乳剤かサリチオン乳剤の1000倍液を、7~10日おきに3回くらい散布する。