ミズキ科 ハナミズキ 花水木
樹の性質・種類
北アメリカ原産の落葉高木。東京市長だった尾崎行雄がワシントンに桜を贈り、その返礼として、明治中期にこの木を贈られたという歴史がある。4~5月頃に枝の先端に4個の大きな白い花弁状の総苞をつける。これが花のように見えるが、実際の花は、総苞の中心部に黄緑色の小さな花がかたまって咲く。
樹形
自然樹形に仕立てる。
植える時期
3月と10月中旬~11月頃。
植える場所
日当たりの良い肥沃地で、やや粘土質な湿潤地が適している。
剪定の時期
12月中旬~3月中旬までの落葉期。
整枝・剪定方法
放置すると、4~5メートルの樹高になり、花は枝先に上向きにつくので、見にくくなる。そこで、一定の高さになったら芯を止め、枝を横に張らせて整姿する。剪定は混雑している小枝を抜き、伸びすぎた枝先を切るが、10月になると翌年の花芽が形成されるので、芽を確かめて分岐点から切るようにしよう。
肥料
2月頃に根元の周囲を20~30センチ掘り、堆肥や鶏糞を埋め込む。5月と8月に油粕と化成肥料を同量混ぜ、一株当たり3~4握り根元にばら撒く。
病害虫対策
6月中旬と8月上旬にアメリカシロヒトリが発生するので、ディプテレックス乳剤の1000倍液を散布して駆除する。