ナンテン

メギ科 ナンテン 南天

ナンテン

樹の性質・種類

沖縄、九州、本州南部に分布する、南方系の常緑低木だが、耐寒性があり、枝はあまり分岐せずまっすぐに伸びる。

花は初夏から夏にかけて、枝先に白い小さな花を円錐状に群がり咲かせる。晩秋から小さな赤か白の果実をつけ、実の白いものをシロナンテンと呼んでいる。

古くから庭木として利用され、正月の生花材料には欠かせない樹だ。

樹形

自然樹形の多幹仕立てが一般的。

植える時期

3月下旬~4月と、9月中旬~10月

植える場所

水はけと日当たりのよい場所で、土質はやや粘土質が適している。夏の直射日光と強い乾燥を嫌い、開花時、花に雨が直接かかると結実が悪くなるので、できれば軒先などに植えてやる。

剪定の時期

5~6月の梅雨時に行う。

整枝・剪定方法

ひこばえの発生が多く、少し放置すると枝が込み合うので、決めた本数以外は発生したらすぐに切り取る。

また年数が経つと樹形が崩れてくるので、梅雨時に伸びすぎた枝を切り戻し、全体を低くしてやる。

肥料

2月に根元のまわりに穴を掘り、堆肥、腐葉土、鶏糞などを一株当たり、スコップ一杯くらい埋め込む。夏は同じように過リン酸肥料を1~2握りくらい与えると実なりがよくなる。

病害虫対策

5~7月に発生するカイガラムシには、ケルセン乳剤を散布する。