ツバキ科 ナツツバキ 夏椿
樹の性質・種類
福島県以南の山地に自生する落葉高木で、樹高10~20メートルにもなる。6~7月に白いツバキに似た一重の花が咲く。
葉は楕円形で互生し、葉腋から5センチくらいの花柄をだす。花は直径5~7センチであまり目立つ方ではないが、清楚な感じのする五弁花で、一度に咲き盛るのではなく、開花をずらしながら、次々と静かに咲き続ける。
庭木としては、近年人気が高まってきた樹木だ。
樹形
自然樹形で育てるが、単幹仕立てと株立ち仕立てができる。
植える時期
苗木の移植は3~4月が適期。
植える場所
多少湿気のある肥沃地が適しており、植え穴を深めに掘り、堆肥や腐葉土を多めに入れておくとよく育つ。
剪定の時期
10月から落葉期間中の3月下旬まで。
整枝・剪定方法
この樹は萌芽力が弱いので、大枝を切ったり強い剪定はできるだけ避ける。どうしても大枝を処理したいときは、必ず枝の付け根から間引き剪定するようにしよう。
肥料
寒肥として2月に油粕、鶏糞、化成肥料を一株当たりスコップ一杯ぐらい埋め込む。また、花後の7~8月に化成肥料を1~2握りくらい追肥してやる。