ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ 沈丁花
樹の性質・種類
中国原産の常緑低木で、春の3~4月頃に甘い香りの薄い紅紫色の小花が群がって咲く。
仲間には白花のシロバナジンチョウゲ、淡紅花のウスイロジンチョウゲ、葉のふちが白いフクリンジンチョウゲなどがある。
樹形
自然に枝葉のまとまる性質を利用して、球形か玉仕立て、スタンド仕立てにする。
植える時期
4~9月が適期
植える場所
土質を選ぶので、腐植質に富む肥沃な湿潤地を選定する。また、風が直接当たらない半日陰の場所が適地。
苗木は活着しやすく、若木の移植も簡単だが、大きな木になると半年前に根回しをしておいても、土質や環境が合わないと活着しないので、最初から目的の場所に植えるようにする。
剪定の時期
花後の4月に行う。
整枝・剪定方法
徒長枝やとび枝を切り、小枝が込みすぎて風通しが悪くなると、花芽をつけなくなったり病害虫を誘発するので、ふところ枝や込み枝を除く。
翌年の花芽が7月にはできるので、それ以後の剪定は避けよう。
肥料
5~6月と9月に化成肥料と油粕を同量に混ぜ、一株当たり2~3握りを根元にばらまく。
病害虫対策
カイガラムシの幼虫はカルホス乳剤の1000倍液を散布して駆除する。また、根腐れ病予防に初夏のうちに、マンネブダイゼンM水和剤500倍液を根元にまいておく。