ミソハギ科 サルスベリ 百日紅
樹の性質・種類
中国原産の落葉高木で、樹高5~6メートルに育つ。枝が水平に伸びて、特徴のある樹形をしている。
淡紅色の小花が7~9月まで長期間咲き続けるので、百日紅(ひゃくじつこう)といわれ、幹の表面が滑らかなのでサルスベリの名がついている。
本来は暖地性の樹なので耐寒性もあり、東北地方まで育てることができる。
樹形
単幹、双幹、多幹仕立て、枝吹き仕立てなどにする。
植える時期
3~4月と10~11月に出来るが、秋植えは寒さで痛むことがあるので、関東以北では避ける。
植える場所
日当たりがよく、肥沃な湿潤地が適地で、枝を伸ばすときは周囲を広く開けておく。
剪定の時期
寒さに弱いので、気温が上がる3月上旬~中旬に行う。
整枝・剪定方法
実生苗はまっすぐ伸びるが、挿し木苗は斜上したら3~5本の株立ちになりやすいので、樹形に合わせて苗を選ぶ。
花つきをよくするためには、前年枝で太さ3~5センチの充実した枝を剪定するのがこつだ。
肥料
2月に堆肥、鶏糞などの有機質肥料を根元の周りに溝を掘って埋め込む。
病害虫対策
5月下旬以降カイガラムシが発生する。スミチオン乳剤の1000倍液を散布して駆除する。
6月以降にうどんこ病が発生したら、ミラネシン水和剤の1000倍液を10日おきに2~3回散布する。