キョウチクトウ科 キョウチクトウ 夾竹桃
樹の性質・種類
インド、ペルシャが原産地の常緑低木で、日本には中国を経由して渡米してきた。「花は桃のごとく葉は竹の如し」というところからこの名がついた。
公害には強い樹だが、寒さには弱いので、関東以北では冬に防寒処置が必要。夏の代表的な花木の一種で、7~9月に美しい桃紅色の花を咲かせてくれる。
なお、葉は有害なので注意して扱う必要がある。
樹形
単幹仕立てか株立ちに仕立てる。
植える時期
3~4月が適期だが、9月まで可能。
植える場所
日当たりの良い乾燥気味の場所を好み、土質はあまり選ばない。日陰と冬の寒い風に弱いので、北風の当たる位置は避ける。
剪定の時期
4~5月と9月の二回行う。
整枝・剪定方法
自然に扇状の樹形に育つが、放置すると株立ちになるので、単幹仕立てなら、ひこばえのうちに整理する。
また、株立ち仕立てでも込みすぎた枝は、根元から切り取って更新する。育ちの悪い小枝や樹形を乱す枝はすべて根元から切る。
途中で切ると小枝が発生し、花つきが悪くなる。
肥料
やせ地の場合、2月頃に株の周囲を掘って堆肥を埋め込み、8月下旬に、化成肥料か鶏糞を2握りぐらい根元にばらまく。
病害虫対策
5月に、キョウチクトウだけにつくアブラムシが発生する。発見しだいマラソン乳剤の1000倍液を散布する。また、葉腐れ病が発生したら、ベンレート水和剤1000倍液をまいておこう。