カラタチ

ミカン科 カラタチ 枳殻

カラタチ

樹の性質・種類

中国原産の落葉低木で、ミカン科の中では、耐寒性に優れている樹種。成木でも2~3メートルで、枝には鋭いとげがあり、古くから生垣に利用されてきた。

4月頃に葉よりも早く白色の花をつけ、10月には香りの良い小型の実がなるが、酸味が強く食用にはならない。

樹形

単樹で自然樹形仕立てにするか、列植して生垣仕立てにする。

植える時期

新梢が伸びる前の4~5月か、生育直後の9月中旬~10月が適期。

植える場所

樹勢が強く、よほどのやせ地でない限りよく育ち、土質を選ばず乾燥にも耐えるが、日陰では実なりの悪くなる傾向がある。

剪定の時期

落葉期の12月上旬~2月下旬

整枝・剪定方法

成長が早く、放置しておくと樹形が崩れてしまい、収拾がつかなくなるので、幼木のうちから強い剪定をする。

ふところ枝や徒長枝、先端の伸びすぎた枝などを切り詰める。下り枝や樹形を乱す枝は、その位置から切り捨ててしまう。

肥料

2月下旬と9月上旬の年2回、鶏糞、骨粉、などリン酸やカリ成分の多いものを、根元に溝を掘って埋め込む。寒肥はバケツ一杯ぐらいで、追肥はその五分の一が目安。

病害虫対策

アゲハの幼虫やアブラムシがつく。スミチオン乳剤か、マラソン乳剤の1000倍液を散布して駆除する。