モチノキ科 ウメモドキ 梅擬き
樹の性質・種類
山地に自生する落葉低木で、樹高2~3メートルくらいになる。5~6月頃に淡紫色の小花をつけ、秋には赤い果実がなり、初夏まで残る。
この果実が観賞の対象になっている。雄雌異体なので、花はどちらにもつくが、果実をつけるためには、雌木を選ばなければならない。
樹形
自然樹形仕立て、株立ち仕立て、単幹仕立てなど。
植える時期
落葉期の11月~3月が適期
植える場所
土質を選ばず、耐寒性が強く、日陰地で育つ丈夫な樹だが、花や実を多くしようとすれば、日当たりの良い肥沃地が適地。
剪定の時期
落葉後の12月~2月と、新梢の伸びきった6月~7月に行う。
整枝・剪定方法
果実を観賞するためには自然樹形で、2メートルくらいの低木にするが、枝ぶりや樹形を楽しむなら単幹仕立てで整姿する。
冬の剪定で樹形を保ち、初夏の剪定で補正するが、花芽は横枝の短い枝につくので、横枝が樹形が崩れない限り残す。
肥料
若い樹のうちは、有機肥料を中心に与えると樹形が早くできあがる。堆肥や鶏糞を寒肥として根まわりに埋め込み、果実の多くついた年は、9月に少量の追肥をする。
樹形ができあがったら施肥は控えめにする。
病害虫対策
5~7月に、カイガラムシが発生することがある。幼虫のうちにスミチオン乳剤の1000倍液を散布して駆除する。