樹木の性質や切除する枝の太さ、芽のつき方などによって違いはあるが、基本的に共通する部分も多くある。
切り方を誤ると、枝の出る方向が悪くなったりして、樹形を乱すことになるので注意しよう。
細い枝の切り方
よく切れる木バサミか剪定バサミを使い、芽の位置をよく確かめて、残す芽の上部から四十五度の角度で切る。
切る位置が浅すぎる(残す芽の上を開けすぎる)と切除部分から枯れこんできて、残した芽の部分まで枯れることがある。
また、深すぎると新枝が出てもつけ根から折れやすくなる。小枝を間引いたり、切除する場合は、必ず枝のつけ根いっぱいから切り取るようにしよう。
中太枝の切り方
二度に分けて切る。まず、枝の途中から一度切り、次に枝の根元いっぱいから切る。剪定バサミの刃の奥ではさみ、刃先に向けて滑らせ、手前に引くように切るとうまく切れる。
太い枝の切り方
上から一度に切ろうとすると、切っているうちに枝の重みでつけ根から裂けることがあるので、三回にわけて切るようにする。
枝の途中を下から三分の一ぐらいまで切り、次に上から切っていくと、切り口から枝の重みで下に落ちる。
最後に付け根からきれいに切り、切り口から雑菌が侵入しないように、つぎロウなどで保護しておく。
枝たれ樹の切り方
枝が外側に広がるように、外芽を残して切る。内芽を伸ばすと樹木が乱れるので、注意して切ろう。