親木の一部を傷つけたり、皮をはいだりしてその部分から発根させて増やす方法。挿し木や接ぎ木の難しい木でも、取り木ならできる木がある。
一本の親木から大量に増やせはしないが、正しく行えば初心者でも失敗の少ない方法だ。
取り木の時期
針葉樹・・・三月上旬~六月上旬が適期。
常緑樹・・・三月上旬~七月上旬と、九月上旬~十月上旬の二回だが、秋どりは発根率が低下するので、発根まで注意する必要がある。
落葉樹・・・四月上旬~七月上旬が適期。
針葉樹の取り木の方法
スギ類は三月下旬~六月上旬で、マツ類は五月下旬~六月上旬が適期。
スギ類の例・・・環状削りか半月削りにし、発根が順調なら九月上旬~十月上旬に切るが、発根の悪い時は翌年の春に延期する。
常緑樹の取り木の方法
一般的な適期は四月上旬~六月下旬。葉に特徴のあるものが多いので、良いところを生かすように採るように心がける。
ツバキ類の例・・・取り木用土はミズゴケ単用で、取り木中は、乾かさないように水を追加してやる。