スイカズラ科 サンゴジュ 珊瑚樹
樹の性質・種類
房総以南で海岸近くの山野に自生する株立ち性の常緑広葉高木。大きめの葉は光沢があり密生する性質がある。
6月頃に白い穂状の花をつけ、秋には赤い艶のあるサンゴのような実を持つ。萌芽力が強く刈り込みや強い剪定にも耐えるが、ややもすると不整形になりやすい性質がある。
樹形
樹形が作りにくいので、自然に近い円錐形に仕立てる。また、生垣用に多く利用され、目隠し用、防風用のほか、燃えにくいので防火用にもなる。
植える時期
4~6月が適期で、9月中旬~10月にもできる。
植える場所
日陰、潮風、大気汚染にも強く、土質もあまり選ばないので、大抵の場所で育つ。生垣仕立ての場合は30~50cm間隔にして植え付ける。
剪定の時期
3~4月、6~7月、9~10月
整枝・剪定方法
ひこばえが出やすいので、毎年根際から切り捨てるようにする。春の剪定では間引きをして通風をよくして、枝先を切り詰めて分枝させ、整枝する。
枝が長くなりすぎると風や雪で折れやすくなるので、あまり伸ばさないようにする。
初夏と秋の剪定では、徒長枝などの樹形を乱す枝を切除する程度にするが、円錐形などに仕立てるときは、秋に刈り込むと比較的長く樹形を保つ。
生垣は春の剪定期に上面を強く刈り込み、側面は木バサミで葉の付け根から切る。刈り込みバサミで切ると葉先が一時的にきたなくなる。
生垣の場合も毎年秋の剪定で刈り込み、樹形を整えると長く保つだろう。
肥料
鶏糞や化成肥料をスコップ1~2杯、寒肥として施す。
病害虫対策
早春から7月にかけてサンゴジュハムシが発生し葉を食害する。見つけ次第スミチオン乳剤の1000倍液を散布して駆除する。