ミズキ科 アオキ 青木
樹の性質・種類
四国、九州の山地に自生する常緑広葉低木。雌雄異体で、雌木には実がなり、青から紅さらに紅紫と色を変え、春まで楽しめる。
葉は光沢があり、寒さや大気汚染にも強いので、大都市でも十分育つだろう。
樹形
自然形か、自然に近い球状に仕立てる。
植える時期
四月中旬から七月下旬までなら活着するが、梅雨時が適期だ。
植える場所
日陰か半日陰で多湿気味の場所が適地。乾燥しやすい場所に植えるときは、植え穴を大きくして堆肥を多く入れ、土の水分を保ちやすいようにする。
また、斑入りの種の場合は、やや日当たりの良いほうが、斑の出が良くなる。
剪定の時期
春先の4~5月と、秋に行う。
整枝・剪定方法
5~6月になると、自然に古葉が落ちる。成長の遅い木なので、強い刈り込みを避け、とび枝や枯れ枝、内側の混みすぎた細枝を切る程度にする。
また、古くなり、育ちの悪くなった枝は切るが、中間で切ると、残った枝先が枯れるので、必ず節元から切りとる。
肥料
一般的には必要ないが、特に土がやせている場合は、根元に化成肥料を一握りぐらい与えるとよいだろう。
病害虫対策
カイガラムシがつきやすいので、予防にはマラソン乳剤1000倍液を、駆除にはマシン油乳剤か石灰硫黄合剤を散布する。
また炭素病が出たら病葉を焼き捨て、ダコニール水和剤を全体に散布する。